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禁酒(『西塩田時報』第1号(1923年7月1日)4頁)
全体がラップ調に感じられるほどテンポが良く、酒を飲むことで起こる様々な弊害を語っていた。最後には禁酒をして、貯金をしよう、と締めくくられるのだが、授業内であったように若者がこのような文章を書いていると思うと、いかに酒で壊れる部分が多く、いかに金銭的余裕がなかったかを伺わせる。 個人的パンチラインは、「ホントに仕様がない仕方がない。一生出世の望みがない。望みがないからやけが出る。~四百四病の其の本も、貧の病の原因も、酒でないとは言はせない。」のあたり。 ▼この記事は以下から確認できます
『西塩田時報』第1号(1923年7月1日)4頁
2020-12-13
2
産業組合欄(『西塩田時報』第181号(1938年12月12日)2頁)
産業組合からの物価高騰による消費節約を進めるお知らせと、鳥の飼育についてのお知らせが記載された記事である。 記事の中には産卵能力を向上させることのできる餌について書かれており、そんな餌の存在を初めて知ったため、何故産卵能力を向上させることが出来るのか、そのメカニズムについて知りたいと大変興味を持った。 戦前からそんなものがあるということは、現在の養鶏場もこういった特別な餌を用いているかどうか気になったため調べてみたいと思う。 ▼この記事は以下から参照できます。 #806
『西塩田時報』第181号(1938年12月12日)2頁
2020-12-11
3
學校たより(『西塩田時報』第2号(1923年9月1日)3頁)
保護者の方から小学校児童の体格が良くないといわれたらしく、それに対し学校側が全国平均と比較することで問題ないと回答している記事である。 ここで掲載されている身長・体重・胸囲ともに数字の単位が現在私たちが用いるメートル法とは異なり尺貫法を用いているようだ。以下が私なりに調べて出した数値と現在の全国平均との比較である。 ・身長の単位:分(1分=3.0303㎜) -当時7年生:106㎝(男)105㎝(女) -現在(令和元年)小学1年生:116㎝(男)115㎝(女) ・体重の単位:匁(1匁=3.74g) -当時7年生:17㎏(男)16㎏(女) -現在(令和元年)小学1年生:21㎏(男)20㎏(女) ▼この記事は以下から参照できます。 #7
『西塩田時報』第2号(1923年9月1日)3頁
2020-12-11
4
西塩田時報 第107号
私が一番面白いと感じた点は歌のような俳句のようなものが描かれていく事です。秋から冬に移り変わる寒さや機械の力が人間を大きく上回ってしまったことなどその時の感情が手に取るように分かりやすく書かれています。 言い方は違えど現代と思うことはあまり変わらないのだなと感じました。
2020-12-10
5
部落ニュース(『西塩田時報』第132号(1934年11月1日)3頁)
まず目を引いたのは、「部落ニュース」というタイトルである。現代においては差別問題が想起される「部落」という言葉。その言葉が日常の中に生きていた時代の記事ということだ。 タイトルは現代人からすると少し驚くようなものであるが、その中身は今もよく見る、ご近所ニュースといったところである。「○○で工事が行われた」「池に飛び込み人命救助をしたものが表彰された」という内容が続く。 我々を取り巻く社会が変わり、時代が移ろうとも、その中に生きる人々は今も昔も変わらないのだということが感じられた。 ▼この記事は以下から参照できます。 #585
『西塩田時報』第132号(1934年11月1日)3頁
2020-12-09
6
産業組合で今こそ更正(『西塩田時報』第110号(1933年1月1日)7頁)
産業組合の推進を、非常に強い語気で訴えている記事である。 「信頼し、協同し、助け合つて前進せよ!」と最初から情熱を感じられる書き出しであるが、産業組合がどのように優れているのか、これまでの社会がどのように不条理であったかということが熱弁されている。強く否定すること、考えを断じてしまうことは現在は「炎上」を恐れ控えられているが、気持ちよく言い切ってしまっている部分にも時代を感じることが出来ると思う。 今では中々見ることの出来ない、執筆者のオピニオンが前面に押し出された記事であったため、興味深く感じた。 ▼この記事は以下から参照できます。 #487
『西塩田時報』第110号(1933年1月1日)7頁
2020-12-09
7
何を意識して暮らすべきか (『西塩田時報』第94号(1931年9月1日)4頁)
この記事では戦前の日本における善良的な意思や美徳について記されている。この記事の面白さは、現代の意識との認識のずれだ。 国家に対しての強い愛国心や服従、また、宗教に対する現代にも通じるであろう考え方など、今との相似点や考えられないような相違といった様相が窺え、非常に興味深い。 この記事から現代思想と戦前の思想を比較してその実態を観察してみると、そこからより深い学習につながるかもしれない。 ▼この記事は以下から参照できます。 #412
『西塩田時報』第94号(1931年9月1日)4頁
2020-12-09
8
抜け切れぬ弊習 村議戦を顧みて (『西塩田時報[戦後]』第5号(1947年5月20日)1頁)
この記事は、地方村初めての民主選挙の不完全性や不足点を列挙しているというものだ。この記事の面白い点は、歴史的な変遷の形を地方の目線から見ているということだ。 選挙制度の整備や選挙運動の問題といった改革直後の甘さを感じさせている点は面白く、また歴史的な目線でも学習になる。女性の候補者の問題も今にも名残を感じる課題として歴史を感じた。 こういった戦後の不安定な状況からいかにして立ち上がっていったのかここからの興味が尽きない素敵な記事である。 ▼この記事は以下から参照できます。 #989
『西塩田時報[戦後]』第5号(1947年5月20日)1頁
2020-12-09
9
農村の若人に捧ぐ(『西塩田時報』第26号(1926年1月1日)4頁)
この記事は、農村の若人に対して捧げたいことが書かれており、それぞれの段落が「若人よ、」という詩のような始まり方で、若人に投げかけるように書かれている。 今でも若者が重要視されることが多いが、この記事が書かれた当時もやはり若人が注目されているように感じ、そして、若者は村や地域にとっては今も昔もとても大きな存在であると感じられる。 ▼この記事は以下から参照できます。 #118
『西塩田時報』第26号(1926年1月1日)4頁
2020-12-09
10
公設電話開設に就て(『西塩田時報』第28号(1926年3月1日)1頁)
今では当たり前のように公衆電話がある中で、それもあまり使われなくなり、現代は個々が持つ携帯電話を使用することが多くなった。 しかし、昔は公設電話でさえなく、生活に不便を感じていた村人もいたのではないかということが分かる。 本文には、そんな公設電話開設までの流れや設置してみて思ったことなどが書かれている。 改めて、このような開設があったからこそ今につながっていると思うと、今公衆電話があることは当たり前ではないのではないかと感じる。 ▼この記事は以下から参照できます。 #123
『西塩田時報』第28号(1926年3月1日)1頁
2020-12-09
11
発刊の辞 (『西塩田時報』第1号(1923年7月1日)1頁)
『西塩田時報』は西塩田青年団が発行した情報紙である。第1号冒頭の「発刊の辞」で発刊のねらいが述べられている。青年団が年1回発行していた「鉄城」を発展させ、年数回発行の「時報」に発展させたことがわかる。 地域の課題を「深く考え」ること、村民が政治的無関心を脱却し、村の自治にコミットすることの大切さを血気盛んに説いている。 政治的無関心、解決されない課題の山積などは現代と変わりなく、温故知新。むしろここで提起している課題こそ現代の課題であると気づかされる。 ▼この記事は以下から参照できます。 #1
『西塩田時報』第1号(1923年7月1日)1頁
2020-12-07
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