善心さま

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善心さまは俗名を弥五郎といい、いつの頃からか増澤大六屋敷内に住んでいた。神の湯北方の善心尾根とよばれる土地を耕作していた修験道行者だという。善心さまは生きながら墓に入り成仏したと言われているが、その理由は様々に言い伝えられている。西国霊場巡りの折、感ずるところがあって入定(にゅうじょう)したとか、かねてから駒ケ岳山頂で神を拝したいと願掛けをした成就の入定とか、妻を酷使しているのを通りがかりの旅僧に説教され、懺悔のため入定したとか語り継がれている。断食読経の後、住まいから墓までむしろを敷き、息継ぎの青竹と鐘をもってお経を唱えながら墓に入った。幾日かの間、読経と鐘の音がかすかに聞こえたが ある朝、その音は消えていたという。善心入定墓は東山田権田林墓地内にあり、墓碑には「入定善心比丘不二位、元文四巳羊十月二十一日」と刻まれており、墓碑の右に供養仏一体、左に「南無阿弥陀仏」の碑がある。

登録日:2023-11-26 投稿者:フシミヤ
撮影場所下諏訪町東山田
撮影年月日令和5年3月20日
撮影(西暦)2023.11.20
色調カラー
所蔵者井上喜久美
作業日2023.11.28
参考文献下諏訪町誌民俗編728p 旧東山田村の史跡散歩 増沢五助 著 1991, 60-63p  
地区コード東山田
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管理番号12
カテゴリ名神社・仏閣・史跡
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