土田墓地入口に「弥勒(みろく)、春芳(しゅんほう)、天正二年甲戌(きのえいぬ)十月二十八日」と刻まれた古い石仏がある。春芳は戦国時代武田氏の経済を支えた富豪といわれている。武田勝頼(かつより)の命を受けて神宮寺千手堂・三重の塔の再建にあたった春芳は、この弥勒像を刻んで工事の無事完成を祈願したといわれるが、茶くみ婆さんの伝説も伝えられている。
千手堂の普請(ふしん)の間中、毎日普請場に姿を見せ、工人(こうじん)たちに湯茶を振る舞ってその労を労う親切な老婆がいて、感謝をされていたというが、その老婆は普請が済むとぱったり姿を見せなくなったという。人々は、あの老婆は弥勒菩薩(みろくぼさつ)の化身ではなかったかとうわさをして、そのお姿を石に刻んで感謝を込めてまつったのだという。
撮影場所 | 土田墓地 |
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撮影年月日 | 令和4年11月26日 |
撮影(西暦) | 2022年11月26日 |
色調 | カラー |
所蔵者 | みらい |
作業日 | 令和5年11月30日 |
参考文献 | 下諏訪町誌 民俗編 722-723p |
地区コード | 久保海道 |
管理番号 | 9 |
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カテゴリ名 | 神社・仏閣・史跡 |
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