昔、神殿(ごうどの)【大祝居館(おおほうりやかた)、現下諏訪中学校地籍】の西つづきに、犬射馬場(いぬいばば)と呼ばれた練武場があり、武士たちが日々練武に励んでいた。ある日、武士の流矢が隣の空き地で遊んでいた子どもたちの中に飛び込んだ。子どもの泣き声があがり、武士が顔色を変えて駈け寄ると、子どもたちに囲まれて下あごに矢を受けられたお地蔵様が横たわっていた。抱き起こすとお地蔵様の下あごが削れ落ちたという。
村人は、子どもたちの身代わりになられたお地蔵様の功徳に感謝し、馬場に隣接して祠(ほこら)を設け、懇(ねんご)ろにおまつりして「隠岐(おき)のあごなし地蔵」と呼んだ。なぜ「隠岐」とつけたかは明らかではない。
撮影場所 | 富士見町 |
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撮影年月日 | 令和5年11月30日 |
撮影(西暦) | 2023年 |
色調 | カラー |
所蔵者 | みらい |
作業日 | 令和5年11月30日 |
参考文献 | 下諏訪町誌民俗編 |
地区コード | 富士見町 |
管理番号 | 12 |
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カテゴリ名 | 神社・仏閣・史跡 |
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