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唐糸・万寿姫五輪供養塔
唐糸は、手塚太郎光盛の娘で万寿は唐糸の娘。唐糸は十八歳の時に鎌倉に召し出された。光盛は義仲に従っていた。源頼朝が義仲を討とうとしている計画を知った唐糸は、頼朝を討つ機会をうかがっていたが捕らえられてしまう。十二歳の万寿姫は、母唐糸を助けようと素性を隠し鎌倉に出て頼朝の館に仕えた。万寿姫は頼朝の前で舞を奉納し、頼朝に「褒美」と言われた万寿姫は母唐糸の身代わりになりたいと願い出た。驚いた頼朝は孝行に免じ許し、母子ともに信濃の国に帰ることができた。唐糸と万寿は諏訪に帰ったのち、霞ヶ城の一部に館をつくって暮らしたという室町時代の「お伽草子」23編の一つ「唐糸草子」の言い伝えに基づいて建立した二人を祀る供養塔。
2023-07-13
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