犬射馬場、上馬場の標石。
諏訪大社の神官は上代末から中世までは武士であった。そのため練武の場を設けて武技を練り、神事にも取り入れられていた。犬射馬場は神殿の西続きにあり、現在も上馬場(かみばっぱ)の名を残している。享保18(1733)年検地をし、四隅に標石(武居入りから出土している「六方石」が使われている)が立てられた。東西約152m南北約73m周囲約450m。(下諏訪町の文化財には455m、下諏訪町の歴史には488mなどの記述も見える)
「下諏訪町の文化財」には、東北隅の標石は「享保十八癸巳年三月改、明和六己巳八月廿五日御宮奉行氏子方立会改候所、享保年中検地之節(境)目石書付。当社馬場依是南江。依是西江。」
北西隅の標石は「享保十八癸巳年三月改、従是東江八十三間二尺。当社之馬場従是南江四拾間二尺。」
東南隅の標石は「当社之馬場従是北江三拾七間二尺。従是西江八拾九間。享保十八年癸巳年三月武居祝信貴、祢宜太夫保存。」
などと見えていると書かれている。
写真は下諏訪中学校上り口の東南隅の標石。
と書かれている。
撮影場所 | 上馬場 |
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撮影年月日 | 平成1年3月17日 |
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撮影(西暦) | 1989年 |
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色調 | カラー |
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大きさ | 8.2*11.6 |
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所蔵者 | 市川一雄氏 |
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参考文献 | 下諏訪町の文化財 56p 生涯学習ガイドブック1・わが町下諏訪・歴史編 23p 生涯学習ガイドブック2・わが町下諏訪・文芸文化編 29p 下諏訪の歴史 47p |
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地区コード | 上馬場 |
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