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3461
上田ブルー、色即是空
2005/11/01の記録。 上田に移り住んだ2005年。強烈に印象づけられたのが空の限りない青さです。これを私は「上田ブルー」と呼んできました。 「空色」とは「水色」のこと。イタリア語では「アズーリ」と言います。サッカーのイタリア代表はアズーリ色のユニフォームを着て、チームそのものも「アズーリ」の呼び名で親しまれています。イタリアのアズーリは日本の空色よりもより濃い。しかし上田の空色はもっと濃い。濃いどころかディープブルーと言っても過言ではありません。 関東地方に暮らすと空は普通水色をしています。このようなブルーは望めません。「色即是空」不思議に言い得て妙です。
2024-03-02
3460
22世紀に残したい風景:稲わら焼きと「にお」
2005/11/02の記録。 私が上田に移り住んだ最初の年2005年。長野大学周辺の塩田平の景観に触れて一番心の虜になったのが稲わら焼きと「にお」の風景です。「にお」とは藁を円錐状に束ねたものの呼び方です。この呼び方自体、一般にも馴染みがありません。地元の方に呼び方を尋ねても知っている方は殆どいませんでした。 特に秋になると稲刈りの済んだ塩田平の田圃のあちこちから煙が立ち上り、風になびかれて横に流されて行きます。煙のたなびく風景に郷愁を感じ、いつまでこの風景を見ることができるのだろうかと思うと、愛おしく、かけがえのないものに感じられて心惹かれてきました。 稲わら焼きは地域によっては環境等に影響があるから禁止条例が出されているところもあります。また稲作は機械化が進み、このような昔ながらの農業が
2024-03-02
3459
菅平中の総合学習Take Action発表会2024/03/01
上田市立菅平中学校の全生徒が取り組んできた総合学習「Take Action」の成果を3/1、生徒たちが地域の協力者も参観する場で発表しました。 生徒たちは5つの班に分かれてそれぞれの成果を発表しました。 1班:イベントチーム 2班:SNSチーム 3班:ゴミ拾いチーム 4班:自然観察チーム 5班:草刈りチーム 「Take Aciton」の意味は「一人ひとりが菅平のためにできることに取り組もう」。イベントを企画し、SNSを活用し、ゴミ拾いをし、自然観察をし、草刈りをして菅平のためにアクションを起こす総合学習です。長野大学から私たちが後押しした『菅平まなびあいひろば』も利用し、それを通じて活動を広く伝えようというベクトルを持って取り組んでいました。来年度も継続して取り組んでいくとのこと。地元の人たちに、また広く全国の人たち
2024-03-02
3315
「藤本蚕業デジタルコモンズ」の構築(2023)
研究発表 「藤本蚕業デジタルコモンズ」の構築~地域資料アーカイブの課題と活用に向けた解決策~ (2023/06/18 デジタルアーカイブ学会/第3回DAフォーラム) 前川道博(長野大学企業情報学部) 【研究の概要】 藤本蚕業歴史館(長野県上田市)は蚕種製造企業であった藤本蚕業の所蔵資料を保管する文書館である。所蔵資料は2009年、その保存整理、目録化が図られたものの、その後10数年間にわたり、活用がなされないまま現在に至った経緯がある。本研究はその資料を含めた諸資源の活用、資料のデジタルアーカイブ化に向けて取り組んだ実践的活動を報告し、デジタルアーカイブ化の課題、その解決策を提起するものである。根本的な乖離をもたらす社会的背景には、知識消費(マスコミュニケーション)型社会のレジームがデジタルアーカイブ化への
2023-06-18
3229
モリス先生「古建築を活かし、持続できる生活を創る」
聞き手:前川道博(長野大学) 2018/06/25、千葉大学のモリス研究室で 上田市上塩尻の蚕種製造民家を2005年頃に調査したマーティン・モリス先生(現千葉大学名誉教授)に、まだモリス先生が千葉大学で教鞭をとられていた2018年、研究室を訪問し、古い民家と町並みが残る地域を未来に向けてどう保全活用するとよいかをお聴きしました。 【大意】 文化財制度の弱点は目玉となる文化財しか残せないこと。目玉しか残せないと古民家を修復できる職人がいなくなる。保全できないので維持管理にお金がかかるという悪循環に陥る。 その点で上塩尻の蚕種製造民家群は静かな旧北国街道沿いに展開しており保存しやすい条件が揃っている。上塩尻には優れた文化が凝集している。住民にその価値を感じてもらうことが大切。古民家
2022-10-18
3215
分散型デジタルコモンズサービスd-commons.netによる包摂的地域学習支援(2022)
▲発表資料(PDF) 分散型デジタルコモンズサービスd-commons.netによる包摂的地域学習支援 (2022/08/21 日本教育情報学会 第38回年会) 前川道博(長野大学企業情報学部) ▼研究の概要 分散型地域デジタルコモンズ(DX環境)の実現を支援する目的で開発を進めてきた分散型クラウドサービスd-commons.netを地域資料のデジタルアーカイブ化、地域学習支援の実運用に供している。本発表ではこれらの支援の実践を踏まえ、これからの知識循環型社会のプラットフォームとなるデジタルコモンズのモデル化を図る。加えて、地域資料のデジタルアーカイブ化、学校教育・社会教育等に具体的にどのように同サービスを適用していけばよいかを提案する。 ▼参考サイト ★
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2022-08-19
3030
信州が蚕糸王国ってホント? ポスト蚕糸業(産業)の視点から
信州が蚕糸王国ってホント? ポスト蚕糸業(産業)の視点から(講演採録全文) 講師:前川道博(長野大学企業情報学部教授) ▼元の講演はコチラ https://youtu.be/yS-xdWDMTwE?t=2779 信州学「信州の蚕糸業とシルクロード」講座 第2回 2016年10月6日/まちなかキャンパスうえだ
【1】蚕糸業って何? 蚕種製造、養蚕、製糸
■そもそも蚕糸業とは?
今回、この講座は、多くの方に、後からも学習していただけるように、ということで、オンデマンド配信することを想定していますので、全く初めての方がこれを見ると「えっ? 蚕糸業って何?」、そういう基本的な疑問ですね。これを最初の方は誰もわからないわけです。その辺のところも含めてお話をさせていただきたいと思います。
2021-07-15
1086
蚕の里サロンの地域景観セミナー2016
上田市小牧にある「蚕の里サロン」で地域景観セミナーに参加した際の記録です。 ★シルク文化地域コミュニティー 遊び学び体験、絹の里づくり 2016/11/20(日) 建築家が語る「蚕都うえだ」「地域愛&歴史景観」 お話されたのはミサワホーム総研の大谷宗之さんです。 いくつかの興味深い視点を提示されました。 ・その地域が持っているキャラクターに着目 ・なぜ建物がそういうふうに建っているのか ・なぜこんなに密集しているのか 上田の場合、養蚕がポイントになる。寒い時は室内を暖め、暑い時は風通しをよくする。空気が読めないと蚕は育てられない。 大谷さんは英国や南プロバンスの地域景観などを紹介しながら、上田らしい景観と地勢的特色のある事例として、小牧、上塩尻、別所を採り上げていました。非常に平易な解説で私も
2020-07-18
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