上田と生糸貿易-3 ~明治期の信州の蚕糸生産~

上田と生糸貿易-3 ~明治期の信州の蚕糸生産~

明治初期の日本の生糸生産は、富岡製糸場に代表されるように、信州よりも上州(群馬県)のほうがさかんであった。しかし、官営模範工場を通して西洋技術を上州は得られたにも関わらず、その後蚕糸生産の中心は信州に移るのである。それには理由があった。信州では、研修生を富岡に派遣するなどして技術を獲得するだけでなく、その欠点を見直し独自の器械製糸の開発に成功。また、官営特有のコストの高さを見抜き設備投資などでコストを大幅に削減した民営工場を林立させた。その結果、生糸の大量生産に成功し、時代とともにその品質も向上させていったのである。これにより、信州は蚕糸王国を築き上げたのである。

画像は「岡谷シルク」より
URL:https://okayasilk.jp/

登録日:2020-07-15 投稿者:じょうじ
ハッシュタグ
(キーワード)
ライセンスこのライセンスは原作についてあなたに対するクレジットの表示を行う限り、あなたの作品をリミックスし、改変し、あなたの作品を使って新しい作品を作ることを許すものです。これはもっとも懐の広いライセンスです。ライセンスされた資料の流通・利用の最大化のためにお勧めしています。 表示(BY)
投稿者じょうじ
管理番号999
カテゴリ名その他
トップにもどる
地図で見る
情報を探す
キーワード
同じキーワードを持つ記事
長野県営上田野球場

長野県営上田野球場