モリス先生「古建築を活かし、持続できる生活を創る」

モリス先生「古建築を活かし、持続できる生活を創る」


聞き手:前川道博(長野大学)
2018/06/25、千葉大学のモリス研究室で


上田市上塩尻の蚕種製造民家を2005年頃に調査したマーティン・モリス先生(現千葉大学名誉教授)に、まだモリス先生が千葉大学で教鞭をとられていた2018年、研究室を訪問し、古い民家と町並みが残る地域を未来に向けてどう保全活用するとよいかをお聴きしました。

【大意】
文化財制度の弱点は目玉となる文化財しか残せないこと。目玉しか残せないと古民家を修復できる職人がいなくなる。保全できないので維持管理にお金がかかるという悪循環に陥る。
その点で上塩尻の蚕種製造民家群は静かな旧北国街道沿いに展開しており保存しやすい条件が揃っている。上塩尻には優れた文化が凝集している。住民にその価値を感じてもらうことが大切。古民家は断熱システムを導入するなどの方法で快適に暮らすことができる。古民家を観光の目的だけでなく、そこがビジネスを生み出し自立できる分散拠点になるとよい。そこで「暮らすこと」「仕事すること」が未来に残していくことにつながる。

モリス先生からもご了解をいただき、このヒアリング記録を公開することとしました。

登録日:2022-10-18 投稿者:ミッチー
地区コード上田市
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