奥の南側の座敷をはじめ居間までが蚕室として使われる場合が多く、代や蚕棚が設けられた。間仕切りが壁ではなく、建具だけなので、取り外せば広い蚕室にすることができるためだった。養蚕の最盛期には寝室まで蚕室にしたので、人は蚕室の間に寝るという、おかいこさま優先の暮らしだった。
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