舌喰池(したくいけ)
舌喰池は塩田の里交流館(とっこ館)の近くに位置するため池であり、手塚自治会によって管理されている。貯水量は13万㎥もある。
耐震のための改修工事や、田園空間整備事業による水辺景観の整備が行われている。また、百八手という千駄焚きを行って雨乞いをする祭りや、舌喰池付近の芝生でコンサートの開催を行うなど、文化遺産やレクリエーションの取り組みを行っている。
舌喰池には悲しい伝説が伝えられているので紹介したいと思う。
昔この池がつくられた頃、土手から水が漏れて十分に水をためることができなかった。そこで池の改修をするに当たり、土手に「人柱」を入れなければ水がたまらないという話が出回った。悩んだ結果くじ引きで決めることになり、美しい娘が人柱に選ばれた。
娘は日夜悲しみに明け暮れたが、人柱に立つ前の晩、身の不運を嘆いて舌を食い切り、池に身を投げて死んでしまった。
この出来事から村人たちはこの池を「舌喰池」と呼ぶようになった。
〈参考文献〉
長野県上田市塩田地域におけるため池群の維持管理と存続
2021 狩野仁慈・小原悠太
http://www.geoenv.tsukuba.ac.jp/~chicho/nenpo/43/08.pdf
信州上田 塩田の里
http://www.shiodanosato.jp/tameike/mukashi.php
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投稿者 | nika |
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